■■五人目の天使、ルシフェル■■ 【こなた】 「こういう事だよ、おにいちゃん」 こなたが歩き始めて、連の前に立つ。 正面のラファエルと対峙しているが、そこに恐れた様子は一切なかった。 頭上には、既にかなりの数のサーキュラーズが集まっていたが、それさえも全く気にしていない。 こなたの口元に浮かぶのは――不敵な笑みだった。 【こなた】 「ごめんね。さっきの話はいくつか嘘が混じってるの」 【連】 「嘘?」 【こなた】 「メイガスオーダーはね、確かにみんな負けちゃったけど、わたしだけは負けたわけじゃないの」 【こなた】 「おにいちゃんが殺されちゃって、それで新しい力に目覚めたの」 【連】 「新しい力?」 【こなた】 「わたしはね、もう天王寺 こなたじゃないの。今のわたしの本当の姿は――――」 【こなた】 「5人目の天使・ルシフェル」 【連】 「ルシ、フェル……?」 連の見ている前で、こなたは黒い天使へと姿を変えた。 自らをルシフェルと称し、今までとは比較にならないほどの魔力をその身に宿していた。
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